2020年 どうなる!?不動産市況

f:id:Fukuya0001:20200212234425j:plain東京オリンピックが開催される2020年、

不動産の価格が上がっている、これから価格は下がる、下がらない、など

様々な意見が飛び交っているかと思います。

 

では、実際どうなのか?

日々の不動産現場で感じる体感を踏まえて、考えを発信したいと思います。

 

【不動産価格が高くなっている】は本当

レインズタワーのマーケットウォッチ等で毎月の不動産市況(成約件数・㎡単価等)が

発表されておりますが、首都圏においては2019年に入ってから上がり続けております。

価格が上がっている要因としては多くありますが、大きな点で、

・低金利時代

・オリンピック効果

・消費税増税

・交通網の発展

が挙げられます。

 

金利が与える影響

住宅ローンの金利は過去最低金利と言われており、

都市銀行における変動金利で、0.5%~0.7%台で借入が可能となっており、

ネットバンクでは0.4%台も出ております。

特に凄いのが、フラット35の全期間固定金利が1.2%~1.3%台となっているため、

一昔前の変動金利よりも低い金利で借り入れが出来てしまうという所です。

 

金利が低いということで、月々の支払額が安くなるので、

物件価格が高くとも支払いが出来る、ということになります。

 

オリンピックが与える影響

オリンピックの開催は、不動産市場だけでなく、日本経済全体に影響を与えており、

観光客数の増加が不動産価格に1番大きな影響を与えております。

東京都の訪日外国人の数は年々増えており、

比例して不動産価格も上がっております。

中国人投資家の方々が都心の物件をたくさん購入しているなど極端な例もありますが、

単純に、人が多く集まっている場所の不動産価格は上がりやすい傾向にあります。

 

これから価格は下がる?下がらない?

価格が上がっている要因が無くなれば、価格は下がることは間違いないと思います。

では、金利が上がるか?

というと短期的には上がらない可能性が高いと言われております。

また、オリンピック以降に観光客数が減るか?というと、

各国のオリンピック終了後の動向を見てみると、

しばらくは観光客数は減少しておらず、むしろ増えているケースもあるようです。

オリンピックを機に、その国の魅力が多くの人々に広まることが要因となっているようです。

 

では、価格は下がらないのか?となると他にも考えないとならない要素があります。

それは、売却物件数が急上昇すること、です。

・投資家の方々が、価格が高いオリンピックのタイミングでの利益確保の為に売却する

・2022年の生産緑地法の期限満了により、売地・新築戸建ての急上昇

高齢化社会による相続の増加

・旧耐震マンションの維持管理による修繕積立金の上昇や一時金の支払いによる売却

などが、現在すでに兆候が見えてきております。

 

結論として

2020年以降、不動産価格は下がる可能性の方が高いと思われます。

価格を押し上げている要素に変化は無く、物件数が増えると予想出来るため、

来年以降で急激に大幅に下がることは無いと思いますが、徐々に下がっていくと考えております。

 

家を買う、家を売る、どちらにしても市況だけで判断できる事ではありませんが、

市況が与える要素を含めて、総合的に考えたうえで、

どのタイミングが最もメリットが大きいのか?』を判断する必要があります。

情報量も経験も少ない中で、正確な判断をすることは非常に難しいため、

親身に相談に乗って貰える不動産仲介業者を見つけることが鍵になってきます。